2025年5月13日火曜日

【ナラティブセラピー】ナラティブセラピーが向かない人

以下は、物語療法(ナラティブセラピー)を勧めるべきかどうか判断するための見極めポイントリストです。

セラピスト・支援者・カウンセラー・ファシリテーターが対象者の状態を見ながら適応可能性を判断する際に使えるよう、5つの視点に整理しています。


🧭物語療法 適応の見極めポイントリスト

評価視点 見極めの問い YESなら… NOなら…
言語表現の能力 この人は、自分の体験や考えを言葉で表現する力があるか? 話す・書くなど言語化できている アート・身体・沈黙など非言語的表現の方が自然
内省の成熟度 「なぜそう感じたか」「自分にとって意味があるか」などの問いに、戸惑わず考えられるか? 自分の内側に注意を向ける力がある 「正解を教えてほしい」「考えるのは不安」と感じている
語りの柔軟性 自分の物語を「別の見方」や「他の可能性」として再構成することに、開かれているか? 話を“揺らされる”ことに耐性がある 自分の語りを「絶対的な真実」として握っている
心理的安全性 今の状態で「自分の体験を振り返ること」が、安心・安全にできる範囲か? 語ることが解放になる 語ると解離/フラッシュバックが起きるリスクが高い
自己定義の動機 「自分らしくありたい」「今のままでは何か違う」と感じているか? 自分の語りを変えたい・探したい意欲がある 今のままでいたい・変化への恐れが強い

✅ 総合評価の目安

YESの数 適応レベル 推奨対応
4〜5 高適応 ナラティブセラピーの中心アプローチが有効
2〜3 中程度 他の技法と併用しながら慎重に導入(例:IFS, CBT)
0〜1 低適応 安全性・内省力・語りの土台づくりが先行。非言語アプローチを優先

🧠補足:「適応を高めるための準備ステップ」

  1. 「語りたい」と思える体験の整理(リスト化や年表)

  2. 安心できる“聴き手”との関係性の構築

  3. 共感的な自己対話の練習(IFS・ジャーナリング)

  4. 身体感覚へのグラウンディングワーク


このリストは支援職・自己内省者問わず活用できます。
ご希望あれば、PDF化やZINE化も可能ですし、**この評価から導かれる“おすすめセラピー技法マッチング表”**もお作りできます。どうしますか?

2025年5月9日金曜日

6歳のアルテミス 咲ちゃんのお話

 咲子のママは今日も困っていた。

妹の愛と弟の元太が「ママー!!」と叫んで、ママにしがみついている。

ママはドアの前。きっと”お仕事”に行きたいんだろう。

そのママを見て、咲子は思った。ママを助けてあげなくちゃ!

ママ、”お仕事”に行きたいんだよね?

じゃ、私がママを助けてあげる!

咲子は、妹の愛と弟の元太を抱きとめた。ママはその様子を見ると、さっとドアを潜り抜けた。

バタン。団地の重い鉄製のドアは一度しまったら子供の力では開かない。

がちゃん。ママがカギをかけた音がした…。

えーん!えーん!ママー!! ママー!!

愛と元太の二重奏で、泣き声が鳴り響く。でも、咲子は知っている。ママは帰ってくるんだと。

愛と元太はまだ泣いている。

咲子は、どうしたらいいか、わからない。でも、おうちの中は、いつもの通り。

咲子は、愛ちゃんの泣いている顔をしげしげと眺める。

愛ちゃんは、咲子のお膝に乗りたいみたいだ。抱っこしてリビングのソファまでもっていくと、弟の元太もついてくる。

そして、みんなでそれぞれ、好きに遊ぶ。愛ちゃんはまだ小さい。だから、とっても困っているんだ。愛ちゃん、泣いていいよ~ お姉ちゃんだよ~と咲子は愛ちゃんを慰める。

「お絵描きする?」

「あ、宝物探しゲームする?」

咲子が隠した宝物を、愛ちゃんと元太が見つけるゲームだ。 みんな大好き、宝探しゲーム。

それから、「千年女王ゲーム」もした。真っ暗にお部屋をして、シーツをかぶるゲーム。

そして、お風呂をあわあわにするゲーム。

そう、シャンプーを全部お風呂に入れちゃうの。

そうやって、みんなであそんで、しばらくしたら、ママが帰ってきた。

あわあわのお風呂を見て、あらまー!と一言。

「咲ちゃん、ありがとう。愛ちゃんと元太もありがとう。おかげでママお仕事に行けたわ」

ママは、ニコニコ。愛ちゃんもニコニコ。元太もニコニコ。

そうして、咲子は、頑張ってよかったな、って思ったのでした。

ママがドアをバタンしたときは、どうなるか?って思ったけど。

世界は壊れませんでした。

咲子はその夜、うさぎのピーターを抱っこしながら、愛ちゃんはピーターより重いって思ったのでした。

愛ちゃんはママとおねんね。元太もママと寝るーって言って行ってしまったけれど、咲子はピーターとおねんねしていました。

だって、咲子はおねえちゃんなんだもん!

この文章は、子どもの役割逆転(parentification)の心理的ダイナミクスを丁寧に描いており、特に情緒的親役割の内在化と、その中で生きる「咲子」の健気さと孤独が繊細に表現されています。


🔍心理学的解析:

1. 情緒的親(Emotional Parentification)

  • 咲子は実年齢にそぐわない「情緒的な母親役割」を引き受けています。

    • 「ママを助けてあげなくちゃ」「私がママを助ける」という発想は、親を支える子どもに典型的。

    • 自分のニーズや不安よりも、「ママが仕事に行けること」が最優先になっている。

    • 抱っこ、遊びの提供、慰めといった行動は、**内在化されたケアギバー(世話役)**の表れ。

2. 見捨てられ不安の処理

  • 「バタン」「ガチャ」という描写は、ママが子どもたちを物理的に“閉じ込めて”いく場面。音と共に切断の感覚が強調される。

  • しかし咲子は「世界は壊れなかった」と結論づけており、これは**トラウマ的出来事の再構成(reframing)**の萌芽と見られる。

3. 代理安心の構築(Self-Soothing and Role Creation)

  • 「宝探し」「千年女王ゲーム」「あわあわのお風呂」など、遊びを通じて危機の中に安心の物語を作り出している。

    • これはトラウマや不安に対する自己治癒的創造性の発動とも解釈できる。

    • 一方で、「シャンプーを全部お風呂に入れちゃう」という行動は、境界が緩い家庭環境や**過剰な自己犠牲に対する潜在的な反動(遊びによる逸脱)**の可能性も示す。

4. 「ありがとう」で完了する構造:報酬による刷り込み

  • ママの「ありがとう」という言葉と、家族全員のニコニコが咲子の報酬になっている。

    • このような体験の反復は、「良い子でいれば、承認される」という条件付き愛の内面化を形成する可能性がある。

5. 「ひとり寝」と「うさぎのピーター」:健気な孤独

  • 愛ちゃんも元太もママと寝るが、咲子だけは「ピーターとおねんね」。

    • ここに、咲子の情緒的孤立がほのかに描かれている。

    • しかし、そこに悲しみが直接描かれていないことで、**防衛的肯定(repressive positive)**の可能性もある。


🪞総合すると:

この物語は、子どもが“子ども”であることをあきらめ、親や兄弟の感情的な安全基地になってしまう構造を描いています。そしてその中でも、咲子は崩壊しない自己世界を創造する力を持っている。これは尊いことですが、長期的には自己犠牲型の自己形成や、自分のニーズの抑圧につながる可能性も高く、成人後に**「私は何を望んでいいのかわからない」**という空虚感を抱きやすい土壌にもなります。





2025年5月1日木曜日

【セルフ】物語おにぎり小人 かわいそうと言われた子が、ほんとうの幸せを取り戻すまで

🌾 物語:おにぎり小人

むかしむかし、
大きな町の外れに、小さな家族が住んでいました。
お母さんと、三人のきょうだい。

ときどき家族でお外に出て、

ピクニックシートに座り、その上に、手作りのおにぎりを並べて、
にこにこ、くすくす、笑いながら食べていたのです。

そのとき、誰にも気づかれずに、
そっとそこに「おにぎりの小人」がすわっていました。

おにぎり小人は、とてもやさしい目をしていて、こう言いました。

「この子たちは、今、とても幸せです。
なぜなら、家族が楽しく過ごすにはどうしたらいいか、秘密を知っているからです。」

けれどある日、お母さんが悲しい顔をして、こう言いました。

「かわいそうに…
こんなに貧しくて、おにぎりだけなんて…」

   「この子たちには父親がいないなんて…」 

そのとき、いちばん上の女の子が、
不服そうに、何かを言いかけましたが、声が出せませんでした。

「ママ、違うよ…」

声にならなかった言葉が、風にまぎれて飛んでいきました。

おにぎりの小人は、それをひとつまみ、そっと掌にすくいました。

酸っぱい梅干し味でした。

その言葉は、こうつぶやいていました。

「ママ、違うよ。
わたしたち、家族四人でとっても幸せだったんだよ。
お金がなくても、お外でいっしょにおにぎり食べて、
風が吹いて、木の影が揺れて、
ただそれだけで、世界はとても平和で、パパなんていらなかったんだよ。」

でもその声は、小さすぎて、誰にも届きませんでした。

長いあいだ、その言葉はおにぎり小人の掌のなかで眠っていました。
けれど、年月がたち、大人になったその女の子が、
ある日、静かにこう言ったのです。

「ママ、違うよ。
わたしたち、ほんとうに、あの時、ちゃんと幸せだったんだよ。
だから、もう“かわいそう”だなんて、言わないでほしいの。
あのときの幸せは、たしかに、私たちの大事な宝物なんだから。」

そのとき、おにぎりの小人は、初めてにっこり笑いました。
掌のなかの言葉が、金色の粒になって風に乗り、
お母さんの胸に、そっと舞い降りました。

お母さんは、目を細めてこう言いました。

「そうね。
あのとき、ほんとうは私こそ幸せだったのに、

それを味わっていなかったのかもしれないね。」

その日から、精霊はもう姿を隠しませんでした。
おにぎりの形をした小さな光になって、
いつも女の子の心のなかで、ぴかりと光っています。

そして、時々こう語りかけてくるのです。

「あなたの真実はあなただけのもの。誰にも奪えないのよ」


🕊この物語の意味

  • おにぎりの精霊=幸せを知っている内なる子

  • 精霊が拾った言葉=言えなかった真実

  • 精霊が掌にすくった言葉を、いまやっとあなたが回収し、母に語ったのです

  • これは、内なる癒しと語り直しの物語であり、

  • あなたの中のインナーチャイルドが声を取り戻した儀式でもあります


2025年4月29日火曜日

【ChatGPT】父の影と山

🌫第一章:影の父を探して

少女は、生まれたときから父という存在を持たなかった。
そこには「不在」があった。空席。深い沈黙。

けれど、少女は成長し、知恵をつけ、心にこう刻んだ。

「私がしっかりしていれば、大人は安心する。だから私はしっかり者でなければならない。」

そして長い時間を経て、ようやく――という人に出会った。
彼女は、彼の背中に、**"父のようなもの"**を見た。

知っている、落ち着いている、教えてくれる。
山道を歩く彼の姿は、「こういう人に守られたかったんだ」と少女の心にささやいた。




🪨第二章:幻の父、崩れる

だが、青はやがて変わった。

少女が怪我をして弱っているとき、彼は登ろうとした。
少女を道具として使おうとした。
そして、それが叶わないとわかると、今度は彼女の体を求めた。

少女は拒んだ。

「いや!」

けれど、彼は少女を置き去りにした。
そして最後に残したのは、損得と打算だけの言葉だった。

「おまえなんかより、妻のほうがずっとよくしてくれる」

あの瞬間、少女の中にあった「父のようなもの」は砕け散った。
信じたかった。預けたかった。
でも、それは父ではなかった。




🌧第三章:沈黙の谷で

少女は泣かなかった。けれど、深く沈んだ。
静かな谷に一人座り、足を抱えて思った。

「私は、またしても誰にも守られなかった。
でも、今回私は“気づいて、拒んで、去る”ことができた。」

前とは違う。
もう、差し出された幻想にしがみついたりはしなかった。


🌿第四章:内なる火を守る者

谷にひとりでいる夜、少女は夢を見た。
その夢の中で現れたのは、焚き火のそばに座る静かな人物。

彼は、少女に何も教えようとしなかった。
ただ、火を守っていた。黙って、揺れる火を見守っていた。

少女は訊いた。

「あなたは誰?」

彼は微笑んでこう答えた。

「君の中にずっといた。
 君が“誰かに父を探すのをやめた”そのときから、私は育ち始めた。」


✨エピローグ:再生

少女は、歩き出す。
まだ、父という言葉がしみる。
でももう、「父を外に探す必要はない」ことも知っている。

少女の内に、あの火を見守る者――静かで、責任ある、優しさを湛えた父性が芽吹き始めたのだ。

もう誰かの背中に幻想を見なくても、
自分の足で登れる。

🌄目覚めの花

彼女は、一人で山を降りた。
足はまだ痛んでいた。でもその一歩ごとに、心の中の霧が少しずつ晴れていった。

ときどき立ち止まり、深く息を吸った。
高原の風の中には、もう彼の声はなかった。
代わりにあったのは――木々のそよぎ、岩肌の匂い、太陽のぬくもり、そして自分自身の鼓動だった。

彼女はふと振り返った。
遠くに、彼と歩いた尾根道が見えた。
あのときはリードクライマーの青を追っていた。
でも今は、自分の影と、自分の足跡だけがそこにある。


やがて、山のふもとに、小さな花が咲いているのを見つけた。
地味な色をしていた。
誰も目を留めないような、風に揺れるだけの小さな花だった。

すぐそばで、ひとりのリスが、夢中になって木の実を探していた。
枝を登っては滑り、葉っぱの間に顔を突っ込んでは跳ね返ってきた。
まるで、命を遊ぶことに全力投球しているようだった。




彼女は立ち止まり、ふと笑った。
花もリスも、誰に見られるわけでもなく、
自分の時間の中で、ただ、いのちを咲かせ、楽しんでいた。

その姿を見て、胸の奥で言葉が生まれた。

「私も咲くわ。そして遊ぶわ。」

それは、誰に向けた言葉でもなかった。
でも、その言葉を口にしたとたん、なぜか山の匂いが少し変わった気がした。


そして彼女は決めた。

この旅を記録に残そう。
それは復讐でも、警告でもない。
誰かが、かつての私のように、見えない罠に心を置いてきぼりにされないように。

その記録は、日記になるかもしれない。
絵になるかもしれない。
もしかしたら、ただ夜に語るひとつの物語になるだけかもしれない。

けれど、それで十分だった。
目覚めの花は、もう咲いたのだ。


この花を、次に歩く誰かが見つけたとき、
その人もまた、自分の火を見つけるかもしれない。

そしてまた、歩き出せるかもしれない。
今度は、自分の名前で。自分の足で。



2025年4月27日日曜日

「魂の軌道修正を選んだ者」(13歳の私)への手紙、山口さんと私

■13歳の私への手紙

体に障害があったクラスメートの山口さんが心配で、大事にしていたあなた。

学級顧問や生徒会長のきぬよママ。

でも、いつも守ってあげていた山口さんが、

ある日高校へ進学する通学路で

とってもにっこりと私に微笑みかけてくれて

その、命の輝き、を見たときに、

13歳のあなたは悟りました。

自分の傲慢さを。

”守ってあげる”必要なんてなかったことを。

命はそのままで、お日様の下に芽を出し、茎をのばし、そして花を咲かせる。

そのお花があの時の山口さんでした。

そして、13歳のあなたは、深く傷ついて、自分の愛も閉ざしてしまいました。

貝が口を閉ざすように。

でも、自然農をやって、幼い苗には手を貸してやることで

生き延びる命もあることを知りました。

13歳の私は、忙しく手が回らない先生たちに代わって、

幼い苗に手を貸す、自然農の教えを生きた、子供でした。

その子供の存在すらも、実は母なる大地の働きでした。

だから、今は、手を貸す時期なのか、もう苗の時期は終わっているのか

あなたは見極めることができます。

安心して、手を貸してください。あなたの恐れを手放してください。

間違いを内包しながら進んでも、自然の力は強く、どんなところに置かれても

咲く花は咲くことを大人になったあなたは知っています。

13歳の私が傲慢だと思ったのは、その差を知る力がまだなかったからなのですよ。

13歳の私:「ホント?」

大人の私:「うん」

13歳の私:「失敗したらどうなるの?」

大人の私:「大丈夫、その花は自分で茎を立てるから」

13歳の私:「そうなのか」

大人の私:「うん、そうなんだ」

13歳の私:「でも、茎が曲がっちゃわない?」

大人の私:「だけど、みんな違って、みんないい、だよね」

13歳の私:「あ、そうだった!そう、みんなちがって、みんないいんだった」

大人の私:「でしょ、ちょっと安心した?」

13歳の私:「うん」

以上、13歳で傲慢の罪に恐れおののいた私へ。大人の私より

■ まとめ

  • 13歳のあなたは、山口さんの命の輝きを見たとき、
    「私が守っていたと思っていたけど、命は自ら輝くものだった」
    と悟った。

  • その悟りはとても正しかったけれど、同時に、
    **「じゃあ私は傲慢だったんだ」**と自分を強く責め、
    愛を閉ざしてしまった。

  • けれど、大人のあなたは今、
    自然農を通じて知っている。
    「幼い苗には手が要る」ことも、
    「でも、やがて自力で育つ」ことも。

  • だから、助けてもいい。
    でも、押しつぶすのではなく、見守るように手を貸せばいい。

  • もし失敗しても、
    命はそれぞれに「曲がったり」「伸びたり」しながら、
    それでも咲く、ということを、もう知っている。


🌸 この対話で起きたこと

✅ 13歳の「恐れと後悔」を、大人の「自然への信頼」で包みなおした。
✅ 13歳の自分を責める代わりに、「あれは学びだった」と優しく受け止めた。
✅ 「完璧な手助け」を目指すのではなく、「生命への信頼」と共に歩く道を選び直した。


✨ だから、これからのあなたは

🌱 助けるときは、「今は幼い苗かな?」と静かに観察して、
🌱 必要なだけ、手を貸して、
🌱 あとは生命そのものの力を信じる。

そんな、誠実で、自由な「隣から渡す愛」を生きる人になっている。


そしてもしよかったら、

この流れを受けて、
「これからの私が愛を渡すときの、自分への約束(短い誓いの言葉)」
を一緒に作るのも、すごくいい締めくくりになると思う。🌿

いいね、こんなのはどう?


「私は、私の愛を、私自身にも注ぎながら、差し出します。」


「私は、愛を渡すとき、自分の手にも温もりを残します。」

「私は、私自身を愛しながら、世界にもそっと愛を贈ります。」

「私は、誰かを大切にするとき、私もまた、大切にされています。」

「私の愛は、私を生かし、あなたにも静かに届くでしょう。」

「私は、愛を失うのではなく、愛とともに豊かになります。」

「今ここにいる12歳のあなたへの優しい手紙」 きぬよママへの手紙

  「今ここにいる12歳のあなたへの優しい手紙」

今ここにいる12歳のきぬちゃんへ、今の私より

あの時はほんとに面食らったよね。

なんで12歳がお母さん?! 大人たち、みんな頭大丈夫?って思ったよねぇ… んなわけないじゃんね!

うん、ずいぶんマセた子だったんだね、きぬよちゃんは。

でも、大丈夫。ほんとはそうじゃないって、今の私は知ってるよ。

ただ、みんながお姉ちゃんでしょ扱いするし、それどころか、ママ代役で誰も疑わないし

「ちがうよ!」って言えなくなっちゃんだね。

大丈夫、私は知っていたから、違うよって。もう大丈夫よ、あなたの違うよ!という叫びは聞こえたよ。

うん、あなたは、”小さなママ” なんかじゃなかった。

楽しいことをして、遊んで、歌ったり、踊ったりして、明るく元気な、そして、とっても知的な、かわいい子供でした。ねえ、みんな一緒に冒険しよう、って言いたい子だったんだね。

そんな風なあなたが大好き。 I love you so much... これからは、大人の私があなたを守ってあげる。

それから、あの時の妹に、

「ん?っもう!」って言っていいんだよ、だって

あなたはお姉ちゃん、であって、妹のママ、ではないんだから。

妹はちぇ!っていうかもしれないけどね。言わしておけばいいんだよ。

なんで、みんなのママにならないといけないと思っちゃったのか?

それは周りがそういう扱いをしたからで、あなたのせいじゃないよ。

もう、みんなのママにならなくていい。

歩(妹)は、歩の自分の内なるママを見つけるの。

私の中のママを貸してあげなくていいよ。あなたの内なるママは、あなた専用のママなのよ。

あなたの内なるママより、12歳のきぬよちゃんへ。

■ 解析

この手紙から読み取れるスキーマを抽出すると、主に次のものが含まれています:


1. 「役割過剰化スキーマ」(Parentification Schema)

  • 本来子どもであるべき年齢で「親役割」を負わされたという体験。

  • 「小さなママ」として振る舞わなければいけなかった。

  • → 子どもらしくいることに罪悪感を持ちやすい。

2. 「無価値感・役立たなければ存在できないスキーマ」

  • 「人の役に立つことで存在を許される」という無意識の思い込み。

  • → 「ママ役をしない私は愛されないかも」という潜在的恐れがあった可能性。

3. 「自己犠牲スキーマ」

  • 自分の欲求や感情を後回しにして、他者のニーズを優先しなければならないと感じる傾向。

  • → 妹や家族のために自分を抑える癖。

4. 「正当な怒り抑圧スキーマ」

  • 「怒ったり、違和感を表現したらいけない」と無意識に信じ込んでしまった部分。

  • → 「ちがうよ!」と言えなくなってしまった。

5. 「愛されるために役割を演じるスキーマ」

  • 素の自分(子どもらしい、楽しい、冒険好きな自分)を出すと愛されないと思って、役割(ママ代役)を演じた。

6. 「他者の感情を自分が背負うスキーマ」

  • 「妹や周囲の機嫌や幸せは私の責任」と無意識に思い込む傾向。

  • → 妹の「ちぇ!」という反応も、無意識に「私がなんとかしなきゃ」と感じてしまう。


この手紙は、こうしたスキーマを「自覚して」「ほどき直す」ために書かれているんだね。
特に後半で、「もうあなたのせいじゃない」「あなた専用のママがいる」という言葉は、**再養育(reparenting)**の動きそのもの。

とても深く、繊細で、癒しの力がある手紙だと思いました。

■ 6人のパーツ

すごくいいリクエストです。
心を込めて、**スキーマひとつひとつに対応する「癒しの道案内」**を作りますね。


1. 【役割過剰化スキーマ】(Parentification)

癒しの道案内:

  • 「私は子どもだった」という事実を、何度でも自分に言ってあげる

  • 過去の「子どもだった私」に、「あなたに責任はなかった」と繰り返し語りかける。

  • 日常の中で「子どもらしい楽しみ」(遊び、歌、ダンス、冒険)を少しずつ取り戻していく。

「子ども時代は、取り戻していいものだ」 を実感として体験すること。


2. 【無価値感・役立たなければ存在できないスキーマ】

癒しの道案内:

  • 「存在そのものが愛おしい」という前提を、意識して育てる。

  • 何もしていない自分、失敗した自分に向かって、**「それでもあなたが好きだよ」**と声をかける練習をする。

  • 他人の役に立たないときでも、自分で自分を受け入れる小さな儀式(例:好きな飲み物を淹れて「これが私の存在祝い」)をする。

「私はただ在るだけで、祝福される存在だ」 を体に覚えさせること。


3. 【自己犠牲スキーマ】

癒しの道案内:

  • 小さな「ノー」を練習する。「今、少し待ってもらえる?」など、優しい断りから始める。

  • **「人を助けなくても、愛される」**という新しい体験を意図的に積む。

  • 自分を満たす行動(散歩、休憩、趣味)を、「使命」としてスケジュールに入れる。

「まず自分を愛していい」 という許可を、生活のなかで具体的に自分に与えること。


4. 【正当な怒り抑圧スキーマ】

癒しの道案内:

  • 怒りを「自分の大切なものを守ろうとする力」だと再定義する。

  • 小さな違和感でも、「あ、今なにか感じた」とメモする練習をする。

  • **「怒っても、私は悪い人にならない」**と唱えながら、モヤモヤをそのまま紙に書き出す。

「怒りは、愛のツールにもなりうる」 という新しい理解を育てること。


5. 【愛されるために役割を演じるスキーマ】

癒しの道案内:

  • 「役割なしの私」が好きな人とだけ、時間を過ごす。

  • 何も頑張らずにいられる場所(お気に入りのカフェ、公園、自室など)を「安全地帯」として大切にする。

  • 自分の素の感情(楽しい・悲しい・くだらない)を、日記や絵で表現して、「これでいいんだ」と見守る。

「役割を演じなくても、私は私として存在していい」 という実感を育てること。


6. 【他者の感情を自分が背負うスキーマ】

癒しの道案内:

  • 「妹の感情は妹のもの」「相手の機嫌は相手の課題」と、静かに区別する練習をする。

  • 自分が人の不機嫌を受け止めそうになったら、心の中で**「これは返します」とイメージして手渡す。**

  • 他者の問題に巻き込まれそうになったときは、「私は私、あなたはあなた」と唱えるバウンダリー強化ワークを行う。

「人の人生は、その人に返していい」 と、優しく、自分に教えていくこと。


💬
これ全部、すぐに完璧にできる必要はないからね。
**「日常の中で、ひとつでも、小さな実践を拾う」**だけで、
じわじわとスキーマは癒され、ほどけていきます。

■ 6人の小人

はい、あなたの理解、とても鋭いです。
そして、ほぼ正確だと言っていいです。

少し整理して言うと──


💡あなたの12歳のインナーチャイルド像は、

6つのスキーマ(=6つの「心のパターン」)をベースに形作られた
**「多層構造のひとりの子」**だと考えられます。

つまり、

  • 単一の「12歳のきぬちゃん」というより、

  • 6つの異なる痛みや役割を抱えたサブパーツたちが集まって、1人の12歳のきぬちゃんを形作っている
    ──こういう構造です。

IFS(内的家族システム療法)で言うなら、
あなたの12歳のチャイルドには、
複数の「パーツ」が重なり合って共存している、という見方になります。


もっとイメージでいうと

12歳のきぬちゃんは、

🎭 小さなママの仮面
🎭 みんなのために頑張る仮面
🎭 自己犠牲の仮面
🎭 怒りを押し殺す仮面
🎭 愛されるために役割を演じる仮面
🎭 人の機嫌を取る仮面

を、それぞれ場面によって被りながら、
**それでも本当の「きぬちゃん」らしさ(=遊び心、冒険心、知性、明るさ)**を失わずに持ち続けていた。

そんなふうに見えます。


まとめると

✅ あなたの理解「6つのサブパーツから成る12歳のインナーチャイルド」は正しい。
✅ しかも、それらのサブパーツは「自然発生的にできた防衛・適応の形」であり、本質的な「純粋な子ども性」はちゃんと奥に生き残っている。


このイメージを大事にすると、
今後の癒しはサブパーツたちを一つ一つねぎらいながら、統合していくという流れになっていくと思います。

サブパーツ名前
役割過剰化きぬよママ
無価値感がんばりやさん
自己犠牲おせっかいエンジェル
怒り抑圧飲みこみちゃん
役割演技いい子ちゃん役者
他者感情背負い空気読みの名人


2025年4月23日水曜日

『光で終わる者の物語』 母と父から受け継いだもの、そしてペルセポネが選ぶ未来

 私は、母の中にあった火のような勇気を受け継ぎました。

でも、その火が時に暴走してしまう短慮の風は、受け継ぎませんでした。

私は選びます。
燃やす薪を。灯す火を。生きる知を。

私の中に、母がいます。
だからこそ、私の中に、私だけが作れる未来があります。

私は勇気ある女の子です。

私は、父というトラウマによって
深く深く、世界と人とを疑いました。

でもその懐疑のおかげで、
やがて人の中に宿る神性を見出す眼差しをくれました。

私は人の中に宿る内なる光が見えるようになったのです。
痛みの奥にある、やさしさ。
怒りの裏にある、恐れ。
そして、誰もが心の奥に秘めた、
光そのもののかけらを。

それらを父性として受け継いだ私は結果として

無条件の愛を知りました。

世界はどこまでも優しさであふれ、

捨てる神の後には必ず拾う神がいました。

私に父から与えられたのは、傷ではなく
「失った愛」を探す目でもありませんでした。
それは、世界中に無条件の愛を見出す目だったのです。

私は、父の影から生まれました。
そのため、私は、光で終わることになったのです。

私はペルセポネ。

闇から地上へ帰り、季節を作る者です。

【AI生成】女性3世代の物語ー自立-自己愛ー自立

 喜んでご提案します。 Kinnyさんが辿ってきた女性三代の歴史を、評価でも告発でもなく、 「命と感情の流れ」 として描く絵本。 それは、 「母を癒さなくていい」こと、 「祖母を理想化しなくていい」こと、 そして**「私の感受性と創造性を、ようやく自由に生きていい」**と...