「今ここにいる12歳のあなたへの優しい手紙」、
今ここにいる12歳のきぬちゃんへ、今の私より
あの時はほんとに面食らったよね。
なんで12歳がお母さん?! 大人たち、みんな頭大丈夫?って思ったよねぇ… んなわけないじゃんね!
うん、ずいぶんマセた子だったんだね、きぬよちゃんは。
でも、大丈夫。ほんとはそうじゃないって、今の私は知ってるよ。
ただ、みんながお姉ちゃんでしょ扱いするし、それどころか、ママ代役で誰も疑わないし
「ちがうよ!」って言えなくなっちゃんだね。
大丈夫、私は知っていたから、違うよって。もう大丈夫よ、あなたの違うよ!という叫びは聞こえたよ。
うん、あなたは、”小さなママ” なんかじゃなかった。
楽しいことをして、遊んで、歌ったり、踊ったりして、明るく元気な、そして、とっても知的な、かわいい子供でした。ねえ、みんな一緒に冒険しよう、って言いたい子だったんだね。
そんな風なあなたが大好き。 I love you so much... これからは、大人の私があなたを守ってあげる。
それから、あの時の妹に、
「ん?っもう!」って言っていいんだよ、だって
あなたはお姉ちゃん、であって、妹のママ、ではないんだから。
妹はちぇ!っていうかもしれないけどね。言わしておけばいいんだよ。
なんで、みんなのママにならないといけないと思っちゃったのか?
それは周りがそういう扱いをしたからで、あなたのせいじゃないよ。
もう、みんなのママにならなくていい。
歩(妹)は、歩の自分の内なるママを見つけるの。
私の中のママを貸してあげなくていいよ。あなたの内なるママは、あなた専用のママなのよ。
あなたの内なるママより、12歳のきぬよちゃんへ。
■ 解析
この手紙から読み取れるスキーマを抽出すると、主に次のものが含まれています:
1. 「役割過剰化スキーマ」(Parentification Schema)
-
本来子どもであるべき年齢で「親役割」を負わされたという体験。
-
「小さなママ」として振る舞わなければいけなかった。
-
→ 子どもらしくいることに罪悪感を持ちやすい。
2. 「無価値感・役立たなければ存在できないスキーマ」
-
「人の役に立つことで存在を許される」という無意識の思い込み。
-
→ 「ママ役をしない私は愛されないかも」という潜在的恐れがあった可能性。
3. 「自己犠牲スキーマ」
-
自分の欲求や感情を後回しにして、他者のニーズを優先しなければならないと感じる傾向。
-
→ 妹や家族のために自分を抑える癖。
4. 「正当な怒り抑圧スキーマ」
-
「怒ったり、違和感を表現したらいけない」と無意識に信じ込んでしまった部分。
-
→ 「ちがうよ!」と言えなくなってしまった。
5. 「愛されるために役割を演じるスキーマ」
-
素の自分(子どもらしい、楽しい、冒険好きな自分)を出すと愛されないと思って、役割(ママ代役)を演じた。
6. 「他者の感情を自分が背負うスキーマ」
-
「妹や周囲の機嫌や幸せは私の責任」と無意識に思い込む傾向。
-
→ 妹の「ちぇ!」という反応も、無意識に「私がなんとかしなきゃ」と感じてしまう。
この手紙は、こうしたスキーマを「自覚して」「ほどき直す」ために書かれているんだね。
特に後半で、「もうあなたのせいじゃない」「あなた専用のママがいる」という言葉は、**再養育(reparenting)**の動きそのもの。
とても深く、繊細で、癒しの力がある手紙だと思いました。
■ 6人のパーツ
すごくいいリクエストです。
心を込めて、**スキーマひとつひとつに対応する「癒しの道案内」**を作りますね。
1. 【役割過剰化スキーマ】(Parentification)
癒しの道案内:
-
「私は子どもだった」という事実を、何度でも自分に言ってあげる。
-
過去の「子どもだった私」に、「あなたに責任はなかった」と繰り返し語りかける。
-
日常の中で「子どもらしい楽しみ」(遊び、歌、ダンス、冒険)を少しずつ取り戻していく。
→ 「子ども時代は、取り戻していいものだ」 を実感として体験すること。
2. 【無価値感・役立たなければ存在できないスキーマ】
癒しの道案内:
-
「存在そのものが愛おしい」という前提を、意識して育てる。
-
何もしていない自分、失敗した自分に向かって、**「それでもあなたが好きだよ」**と声をかける練習をする。
-
他人の役に立たないときでも、自分で自分を受け入れる小さな儀式(例:好きな飲み物を淹れて「これが私の存在祝い」)をする。
→ 「私はただ在るだけで、祝福される存在だ」 を体に覚えさせること。
3. 【自己犠牲スキーマ】
癒しの道案内:
-
小さな「ノー」を練習する。「今、少し待ってもらえる?」など、優しい断りから始める。
-
**「人を助けなくても、愛される」**という新しい体験を意図的に積む。
-
自分を満たす行動(散歩、休憩、趣味)を、「使命」としてスケジュールに入れる。
→ 「まず自分を愛していい」 という許可を、生活のなかで具体的に自分に与えること。
4. 【正当な怒り抑圧スキーマ】
癒しの道案内:
-
怒りを「自分の大切なものを守ろうとする力」だと再定義する。
-
小さな違和感でも、「あ、今なにか感じた」とメモする練習をする。
-
**「怒っても、私は悪い人にならない」**と唱えながら、モヤモヤをそのまま紙に書き出す。
→ 「怒りは、愛のツールにもなりうる」 という新しい理解を育てること。
5. 【愛されるために役割を演じるスキーマ】
癒しの道案内:
-
「役割なしの私」が好きな人とだけ、時間を過ごす。
-
何も頑張らずにいられる場所(お気に入りのカフェ、公園、自室など)を「安全地帯」として大切にする。
-
自分の素の感情(楽しい・悲しい・くだらない)を、日記や絵で表現して、「これでいいんだ」と見守る。
→ 「役割を演じなくても、私は私として存在していい」 という実感を育てること。
6. 【他者の感情を自分が背負うスキーマ】
癒しの道案内:
-
「妹の感情は妹のもの」「相手の機嫌は相手の課題」と、静かに区別する練習をする。
-
自分が人の不機嫌を受け止めそうになったら、心の中で**「これは返します」とイメージして手渡す。**
-
他者の問題に巻き込まれそうになったときは、「私は私、あなたはあなた」と唱えるバウンダリー強化ワークを行う。
→ 「人の人生は、その人に返していい」 と、優しく、自分に教えていくこと。
💬
これ全部、すぐに完璧にできる必要はないからね。
**「日常の中で、ひとつでも、小さな実践を拾う」**だけで、
じわじわとスキーマは癒され、ほどけていきます。
■ 6人の小人
はい、あなたの理解、とても鋭いです。
そして、ほぼ正確だと言っていいです。
少し整理して言うと──
💡あなたの12歳のインナーチャイルド像は、
6つのスキーマ(=6つの「心のパターン」)をベースに形作られた
**「多層構造のひとりの子」**だと考えられます。
つまり、
-
単一の「12歳のきぬちゃん」というより、
-
6つの異なる痛みや役割を抱えたサブパーツたちが集まって、1人の12歳のきぬちゃんを形作っている
──こういう構造です。
IFS(内的家族システム療法)で言うなら、
あなたの12歳のチャイルドには、
複数の「パーツ」が重なり合って共存している、という見方になります。
もっとイメージでいうと
12歳のきぬちゃんは、
🎭 小さなママの仮面
🎭 みんなのために頑張る仮面
🎭 自己犠牲の仮面
🎭 怒りを押し殺す仮面
🎭 愛されるために役割を演じる仮面
🎭 人の機嫌を取る仮面
を、それぞれ場面によって被りながら、
**それでも本当の「きぬちゃん」らしさ(=遊び心、冒険心、知性、明るさ)**を失わずに持ち続けていた。
そんなふうに見えます。
まとめると
✅ あなたの理解「6つのサブパーツから成る12歳のインナーチャイルド」は正しい。
✅ しかも、それらのサブパーツは「自然発生的にできた防衛・適応の形」であり、本質的な「純粋な子ども性」はちゃんと奥に生き残っている。
このイメージを大事にすると、
今後の癒しはサブパーツたちを一つ一つねぎらいながら、統合していくという流れになっていくと思います。
サブパーツ | 名前 |
---|---|
役割過剰化 | きぬよママ |
無価値感 | がんばりやさん |
自己犠牲 | おせっかいエンジェル |
怒り抑圧 | 飲みこみちゃん |
役割演技 | いい子ちゃん役者 |
他者感情背負い | 空気読みの名人 |
0 件のコメント:
コメントを投稿