私は、母の中にあった火のような勇気を受け継ぎました。
でも、その火が時に暴走してしまう短慮の風は、受け継ぎませんでした。
私は選びます。
燃やす薪を。灯す火を。生きる知を。
私の中に、母がいます。
だからこそ、私の中に、私だけが作れる未来があります。
私は勇気ある女の子です。
私は、父というトラウマによって
深く深く、世界と人とを疑いました。
でもその懐疑のおかげで、
やがて人の中に宿る神性を見出す眼差しをくれました。
私は人の中に宿る内なる光が見えるようになったのです。
痛みの奥にある、やさしさ。
怒りの裏にある、恐れ。
そして、誰もが心の奥に秘めた、
光そのもののかけらを。
それらを父性として受け継いだ私は結果として
無条件の愛を知りました。
世界はどこまでも優しさであふれ、
捨てる神の後には必ず拾う神がいました。
私に父から与えられたのは、傷ではなく
「失った愛」を探す目でもありませんでした。
それは、世界中に無条件の愛を見出す目だったのです。
私は、父の影から生まれました。
そのため、私は、光で終わることになったのです。
私はペルセポネ。
闇から地上へ帰り、季節を作る者です。
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