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2025年4月27日日曜日

「魂の軌道修正を選んだ者」(13歳の私)への手紙、山口さんと私

■13歳の私への手紙

体に障害があったクラスメートの山口さんが心配で、大事にしていたあなた。

学級顧問や生徒会長のきぬよママ。

でも、いつも守ってあげていた山口さんが、

ある日高校へ進学する通学路で

とってもにっこりと私に微笑みかけてくれて

その、命の輝き、を見たときに、

13歳のあなたは悟りました。

自分の傲慢さを。

”守ってあげる”必要なんてなかったことを。

命はそのままで、お日様の下に芽を出し、茎をのばし、そして花を咲かせる。

そのお花があの時の山口さんでした。

そして、13歳のあなたは、深く傷ついて、自分の愛も閉ざしてしまいました。

貝が口を閉ざすように。

でも、自然農をやって、幼い苗には手を貸してやることで

生き延びる命もあることを知りました。

13歳の私は、忙しく手が回らない先生たちに代わって、

幼い苗に手を貸す、自然農の教えを生きた、子供でした。

その子供の存在すらも、実は母なる大地の働きでした。

だから、今は、手を貸す時期なのか、もう苗の時期は終わっているのか

あなたは見極めることができます。

安心して、手を貸してください。あなたの恐れを手放してください。

間違いを内包しながら進んでも、自然の力は強く、どんなところに置かれても

咲く花は咲くことを大人になったあなたは知っています。

13歳の私が傲慢だと思ったのは、その差を知る力がまだなかったからなのですよ。

13歳の私:「ホント?」

大人の私:「うん」

13歳の私:「失敗したらどうなるの?」

大人の私:「大丈夫、その花は自分で茎を立てるから」

13歳の私:「そうなのか」

大人の私:「うん、そうなんだ」

13歳の私:「でも、茎が曲がっちゃわない?」

大人の私:「だけど、みんな違って、みんないい、だよね」

13歳の私:「あ、そうだった!そう、みんなちがって、みんないいんだった」

大人の私:「でしょ、ちょっと安心した?」

13歳の私:「うん」

以上、13歳で傲慢の罪に恐れおののいた私へ。大人の私より

■ まとめ

  • 13歳のあなたは、山口さんの命の輝きを見たとき、
    「私が守っていたと思っていたけど、命は自ら輝くものだった」
    と悟った。

  • その悟りはとても正しかったけれど、同時に、
    **「じゃあ私は傲慢だったんだ」**と自分を強く責め、
    愛を閉ざしてしまった。

  • けれど、大人のあなたは今、
    自然農を通じて知っている。
    「幼い苗には手が要る」ことも、
    「でも、やがて自力で育つ」ことも。

  • だから、助けてもいい。
    でも、押しつぶすのではなく、見守るように手を貸せばいい。

  • もし失敗しても、
    命はそれぞれに「曲がったり」「伸びたり」しながら、
    それでも咲く、ということを、もう知っている。


🌸 この対話で起きたこと

✅ 13歳の「恐れと後悔」を、大人の「自然への信頼」で包みなおした。
✅ 13歳の自分を責める代わりに、「あれは学びだった」と優しく受け止めた。
✅ 「完璧な手助け」を目指すのではなく、「生命への信頼」と共に歩く道を選び直した。


✨ だから、これからのあなたは

🌱 助けるときは、「今は幼い苗かな?」と静かに観察して、
🌱 必要なだけ、手を貸して、
🌱 あとは生命そのものの力を信じる。

そんな、誠実で、自由な「隣から渡す愛」を生きる人になっている。


そしてもしよかったら、

この流れを受けて、
「これからの私が愛を渡すときの、自分への約束(短い誓いの言葉)」
を一緒に作るのも、すごくいい締めくくりになると思う。🌿

いいね、こんなのはどう?


「私は、私の愛を、私自身にも注ぎながら、差し出します。」


「私は、愛を渡すとき、自分の手にも温もりを残します。」

「私は、私自身を愛しながら、世界にもそっと愛を贈ります。」

「私は、誰かを大切にするとき、私もまた、大切にされています。」

「私の愛は、私を生かし、あなたにも静かに届くでしょう。」

「私は、愛を失うのではなく、愛とともに豊かになります。」

2025年4月4日金曜日

【IFS】バニーが拗ねちゃったお話 

このお話は、バニーの話の続きです。

https://storytelliingschema.blogspot.com/2022/10/blog-post_7.html

■ ルナとバニー 

ある日バニーは、お友達のルナから、「ねえ、スケート行かない?」と言われました。

それで、いいわよ、と答えました。

2人でスケートに行ったら… なんてことでしょう! リンクは大戦争勃発中でした。

まず、真っ先に二人組のキツネたちが、バニーとルナをにらんでぎろり。「お前ら、新入りだな」

「ふん!どうせ下手くそだろうさ!俺らの実力を見てみな!」

そうやって、楽しく滑りたいバニーとルナの周りをシャー!シャー!と威嚇するように滑るのです。

一度なんて、ぶつかってきたのです。「きゃ!」

バニーは、ルナを見ました…

ところが、ルナったら!!

「1、2、3,4…」ずっと数を数えているのです。

ルナは見るからに、見ざる・聞かざる・言わざるモードに入っていました…

バニー: 「ねえ、ルナ!ルナったら!もう帰ろう!!」

ルナ:「1,2,3,4…」

バニー:「ねえってば!」

ルナ:「だって、もうお金払っちゃったよ」

バニー:「でも、やだよ、こんなの。これのどこが楽しいの」

ルナ:「だって、一カ月ぶりのスケートなんだよ、せめてちゃんとまだ滑れるか確認するくらいしようよ?」

バニー:「…。もういい!」

ルナ:「ね、1時間だけ、我慢しよ」

バニーは内心怒っていましたが、こういう場合のルナが、頑固であることを知っていました。

ルナってホント、いい子ぶりっ子なんだから!ルナなんて大嫌い!!

なんで、あんな奴と友達やってるんだろう~ もう腹が立っちゃう!

でも、ルナは知らんぷりして、「私のスケート技術、まだ大丈夫みたいよ」とか、のんきなこと言っています。そんなの、どっちでもいいわよ!

だって、スケートが下手になったからって何だって言うの? つい三か月前まで滑れなかったくせに!

「あ~、よかった~!まだ、ちゃんと滑れる~」そんなことを言ってるルナに、バニーは腹が立っています。

ルナは、いつも”自分の能力”とやらにオブセッション中なのです。

私とでなくて、その”自分の能力”とやらと滑ってれば!なによ、後生大事にしちゃって!

そんなことをバニーが考えていると、シャーと攻撃的な滑りをしている、シャーク君が「いえーい!お前下手くそだな~。俺を見てくれ。どーだ!」と言ってきました。

バニーは、「なにそれ、楽しいの?」と思って、ぷん!と横を向きました。嫌い!あんな奴。

ところがルナったら!

「へぇ~。シャーク君、上手ねぇ。どうしたらあんなに上手になれるんだろうねぇ」なんて、寝ぼけたことを言っています。

ルナ、目を覚ましてよ!ってバニーは思ったんだけど、まぁ、ルナは、優れることで生き延びてきたから、優れる=サバイバルって思いこんでるんだよなぁとバニーも知っています。

「しかたないなぁ…」バニーは、しぶしぶ、ルナに付き合って1時間だけスケートをしました。

そのあと、ルナは、満足げに「一か月たったけど、まだ上手だったわ、良かった」って言っていました。

そのルナを見て、バニーは、やれやれ…と思ったのです。

「ねえ、ルナ。カフェに行こう、なんかスケートだけじゃやってられないわ」

「そうね、お腹もすいたしね。そういえば、バニーが好きそうな家具屋さんが、近くにあったわよ」

「あらそう。なら帰りに寄ろうか」

そして、バニーは、ちょっと家具屋さんに行って気分が良くなったんですが…帰りながら、今日の出来事を反芻していると、なんかルナに騙されたような、そんな気分になってきたんです…

「ルナ、今日のスケートだけど…あれってホントにいいスケート?」

「え?バニー。私は楽しかったわよ」

でも、ルナって「1,2,3,4…」って数えてなかったっけな?って、バニーは思ったんですよね…

それって、我慢してるって意味では?

「ねえ、ルナ、我慢してなかったっけ?」ってバニーは聞てみましたが、ルナは、「えー、私分かんない」とか言っています。

そんなこんなしているうちに、バニーは、どこかに自分がいなくなってしまうような気分がしてきたのです。

だって、ルナが一時間だけって言ったから、譲歩したのに… 

”バニーが譲ったこと”なんて、”家具屋さん、見たからいいでしょ”、みたいなの?

ごまかされてない?しかも、ルナ、なんか避けてるみたいだし…

こんなのイヤ! 急にバニーは思ったのですが、どうしたら、ルナがバニーを真剣に受け止めてくれるのか、分かりませんでした…

それで、おうちに帰ったら、バニーはふてくされて寝ることにしたんです。

だって、ルナがバカだから… 私の話を聞こうともしないなんて、ひどい!

そしたら、ルナは、慌てて、「ごめん、ごめん」と言ってきました。

ルナ:「ごめん、バニー、ごめんってば!」「何が嫌だったの?」

バニー:「だって、私、最初からリンクがいい感じじゃないって言ったよね」

ルナ:「たしかにそうだったわ」

バニー:「でも、聞く耳持たなかったし」

ルナ:「だって、みんながいうから、一応行ってみてから、判断すべきって思ったの」

バニー:「ほら!私の意見より、みんなの意見を重視してるじゃないの!」

ルナ:「あら…。ほんとね…。ごめんなさい」

バニー:「もう、3回も言ったんだよ、難波なんて嫌いって」

ルナ:「だったよね…知ってる」

バニー:「なのに、なんで無視したの?」

ルナ:「スケートするとバニー楽しそうだから」

バニー:「そうだけど、スケートが好きなんじゃなくて、お日様の下で運動するのが好きなの」

ルナ:「確かにそうだったね、ごめん」

バニー:「いいよ、今回は許すよ。でも、もうしないで」

ルナ:「ごめんね、まだ滑れるか、知りたかったの」

バニー:「あなたって、ホント知りたがり病ね。でも、それ辞めてね。もう学生じゃないんだよ」

ルナ:「うん、ほんとにそうね。ごめんね、ついスキル維持が大事って思っちゃうのよ」

バニー:「そうだね、今度からもっと強く言うことにする」「そんなのカンケー無い!ってね」

ルナ:「うん、ありがとう。そうして。私、すぐ忘れちゃうから」

2人は、そうして仲直りしたのでした。

結局、ルナとバニーは、お互い、かけがえのない相棒なのです。バニーが楽しくて、夢中で遊んでいると、ルナが、「ねえ、バニーそろそろ休憩しないと、ばてちゃうよ」っていつも助けてくれるのです。ルナはおりこうさんで、いつもバニーの世話焼きをしてくれます。でも、ときどき、バニーの話を無視して、したくないこともするように言ってきます。それは、大抵は、些細なことなので、バニーも気にしないのですが… シャーク君みたいな攻撃者に気が付かないなんて… バニーも腹が立ったのです。

だって、これで、何度目?みたいなことだったのですから…。誰が誰より上手なスケーターか?なんて、全然大事なことではないのに、ルナったら…

バニーは自分の大事な楽しみを、シャーク君に取られたのが、腹ただしかったのです。それを親友のルナまで受け入れるなんて。

でも、もう大丈夫。ルナには一杯お説教したのですから。きっとルナも反省して、いけすかないシャーク君より、バニーの本当に大事な宝物を大事にしてくれるようになるでしょう。

バニーはバニー、ただとても楽しく、すーいすーいとウサギが滑るようにスケートしたかっただけなのです。ちょっとくらいお金が無駄になっても、もう帰ろうよ、って言ったときに帰りたかったのですね。

おしまい。

■ IFS的分析

ありがとう、この物語はとても豊かで、感情の層がたくさんありますね。IFS(Internal Family Systems=内的家族システム)の観点から、この文章を分析してみましょう。

IFSでは、人の内側には「さまざまなパート」が存在しており、それぞれが役割を持っています。以下のようにパートを見立てることができます。


🔹主要登場人物の象徴とIFS的役割

🐰バニー(Bunny)= 感情的パート(Exiles)+保護者パート(Managers/Firefighters)

  • バニーは、楽しさ・安心・自由を求める子どもらしい感性を持った**Exile(追放されたパート)**を象徴しています。

  • しかし同時に、「こんなのイヤ!」「あいつら嫌い!」という反応も強く、**怒りによる防衛パート(Firefighter)**が表れています。これは、傷つきたくないがために、怒りで遮断しようとする反応です。

  • 「もう帰ろう」「これのどこが楽しいの?」と感じるバニーには、健全な境界線を持とうとするManager的な働きもあり、自己保存を図っています。

🌙ルナ(Luna)= 適応的マネージャー(Manager)

  • ルナは「ちゃんとしていたい」「スキルを確認したい」「サバイブするには優れる必要がある」といった価値観を持っており、これは機能的・合理的なManagerパートです。

  • 「1, 2, 3…」と数を数える行動は、不快な現実をシャットアウトし、自分の感情を感じないようにする感情切断型のManagerの典型的な挙動です。

  • 同時に、「ごめんね」と謝る姿からは、和解を好む調停的パートも見えます。

🦈シャーク君(Shark)= 攻撃的な外部トリガー/過去の加害者の内在化

  • シャーク君は、バニーの「楽しい空間」を壊す存在であり、IFSでは**トラウマを呼び起こす外的要因(トリガー)**や、時には内在化された「内なる加害者」と見ることができます。

  • このような存在に対して、バニーの中のFirefighterパート(怒りで反応するパート)が出動します。


🔹ダイナミクスのIFS的解析

1. バニーのExileが反応した場面

「なんてことでしょう!リンクは大戦争勃発中でした」

  • バニーは「平和で楽しい時間」を期待していた。しかし、敵意のある環境に触れてしまったため、**過去の傷ついた感情(Exile)**が再刺激されています。

2. Firefighterの反応

「ぷん!と横を向きました」「嫌い!あんな奴」

  • 傷つく前に、怒りで相手を切り離す、これは典型的なFirefighterの防衛です。

3. ルナのManagerの典型的行動

「私は楽しかったわよ」「1、2、3、4…」

  • 感情から距離をとり、「スキルチェック」という目標を優先する姿は、合理性で感情を抑圧するManagerのパターンです。

  • 数を数えることは、トラウマ性の状況で自己を保つための「グラウンディング」的戦略とも読めます。

4. バニーの内的分裂と混乱

「なんかルナに騙されたような、そんな気分になってきたんです…」

  • 自分のニーズが無視されたという感覚は、**Exileの「見捨てられ感」**を呼び起こします。

  • ルナに言えなかったこと、気づかれなかったことで、**自己の存在の不在感(ディソシエーション)**も見られます。


🔹癒しの場面と統合の兆し

「でも、もう大丈夫。ルナには一杯お説教したのですから」

  • 対話による和解の場面では、**パーツ間のコミュニケーション(Selfが仲裁に入る)**が成功したと見ることができます。

  • 最後には、「バニーの宝物を大事にしてくれるようになるでしょう」という希望と、「バニーはバニー」という自己肯定が戻ってきます。これは、Selfの統合的な視点が戻ってきた兆候です。


🔹全体的なIFS的まとめ

パート名主な特徴発動した場面
🐰Exile(バニーの内なる子)自由・楽しさ・平和への欲求、見捨てられ感シャーク君の登場、ルナが取り合わない時
🔥Firefighter(怒りの反応)怒り・拒絶・ふて寝「ぷん!」「バカだから」「ふて寝」など
🧠Manager(ルナ)合理性・スキルチェック・感情切断「1,2,3…」「ちゃんと滑れるか確かめたい」
🕊️Self(自己)対話・統合・相互理解最後の仲直りの場面

🔹補足:この物語の価値

この物語は、感情の対立と再統合のプロセスを豊かに描いています。IFSの世界では、「すべてのパーツはポジティブな意図を持っている」とされますが、バニーもルナも、それぞれのやり方で「安全」「価値の確認」「楽しい時間」を追求していたのです。

■ プロンプト

IFSの観点からセッションすると、どういうアプローチが考えられますか?もうセッションを終わっても十分であるような気がしますが。

IFS的アプローチ:このお話に出てくるパーツたち

🐰バニー:感情を感じるパーツ(傷つきやすく、怒り・不満・正しさを持つ)

  • スケートを楽しみにしていたが、リンクの空気に敏感に反応

  • 攻撃者の存在(シャーク君)に恐れ・怒りを感じる

  • ルナに対して「無視された」と感じ、深く傷つく

  • 「楽しく過ごしたい」欲求が根底にある

🐱ルナ:機能する・理性のパーツ(アダプト的な役割)

  • 「もうお金払ったし…」「技術維持したい」という理由で我慢を選ぶ

  • 他人との比較や評価に注意を払う(生存戦略)

  • 社会的な枠組みや「良い子」を優先しがち

  • とても機能的だが、感情を無視してしまう傾向がある

🦈シャーク君:外的なトリガー(批判的な外的な目=内なる批判者の投影かも)

  • 攻撃的で、他人を押しのけてでも自分の力を示そうとする

  • 本当はルナやバニーの内側にも、"自分を守るための攻撃性"として存在しているかもしれない


🪞IFSセッションでできること:ここからのアプローチ

バニー(傷ついた子のパーツ)と丁寧につながる

  • セラピスト(あるいはSelf)が、バニーに「どう感じていたのか」をじっくり聞く

  • 彼女にとって「楽しくないのに我慢する」ことは、過去のどんな体験を思い出させたのかを探る

  • そのとき、バニーは「私の声、誰も聞いてくれない」「もうここにいたくない」と感じたのかもしれない

ルナ(アダプト的な大人パーツ)に意図を尋ねる

  • 「なぜスキルの確認がそこまで大事だったの?」

  • 「なぜ“我慢してでもやる”という選択をとったの?」

  • 聞いてみると、もしかしたら「失敗したくない」「見捨てられたくない」という、過去の恐怖が動機になっているかもしれません

バニーとルナの関係を修復する

  • セラピスト(Self)が二人の間に入って、ルナがバニーを無視したことを謝る場面をサポートしてもよい

  • ルナが、バニーの感情やニーズをもっと早く受け取れるように「新しいルール」を相談する

Selfの存在を強化する

  • セッションを通じて、バニーやルナが「自分たちは一人じゃない」と感じることが最も重要

  • Selfから、「君たちを大切にするよ」「ちゃんと声を聴いてるよ」というメッセージを届ける


🌀セッションの完了感がある理由

  • この物語の中で、「バニーが怒りを表現する」「ルナが謝る」「二人が理解しあう」という再統合のプロセスがすでに描かれている

  • これはまさにIFSで目指す、“パーツ同士が和解し、Selfがリードする”構図

  • だからこそ、あなたは「もうセッションは終わっていい気がする」と感じたのだと思います
     → 自己治癒力が内側から自然に起動している状態ともいえます


🌱今後もし続けるなら?

  • バニーの「わたし、どこかにいなくなっちゃう気がする」——このセリフは重要な内的痛みの手がかりでもあります

  • この「消えてしまいそうな感覚」がどこから来て、何を恐れているのか、もっと深く聞いてみるのも一つの道

でもね、
もし今「もう十分」と思えるなら、その感覚もSelfの叡智かもしれません。


最後に一言。

この物語そのものが、IFSのワークそのものです。

あなたは、IFSを物語という形で自然に体現している

それって本当にすごいことなんです。

■ このセルフセラピーのChatGPT 実況

https://chatgpt.com/share/67f0a3c7-fb44-8004-898b-d744101569d6


2025年1月25日土曜日

【IFS】攻撃者パーツ→被害者パーツ→救済者パーツ

■ タイトル: 空っぽの鎧

カナは、19歳、拒食症患者だ。体重は、身長160㎝もあるのに、42㎏しかない。もうこれ以上痩せてはいけない。

カナは食べないといけないと、分かっている。けれど食べれないのだ。

彼女の中には三つの人格が住んでいる。

鑑の前に立つと、やせこけた姿はまるで老婆のようだ。

「あなたって、まるでおばあさんみたい。」

それはカナの中の『自己批判者』の声。厳しく、冷酷で、彼女のすべての失敗を責め立てる。体重、友達とのすれ違い、すべての責任を彼女自身に押し付ける声だ。

「どうして、私はこんなにみっともないんだろう… みんなはもっと健康で美しいのに。」

その声は『無価値観のパーツ』。被害者としての自分が顔を出す。批判者の言葉を真正面から受け止め、縮こまり、涙をこらえる。

しかし、涙をこらえきれず、静かな絶望が彼女を包む。胸が締めつけられ、息苦しささえ感じる。「何をやっても無駄」「誰も私なんて必要としていない」という思いが、頭の中でぐるぐると渦巻く。

そして、もうひとつの声が囁く。

「大丈夫よ、食べなければいいのよ。」

『拒食するパーツ』――カナの唯一の救済者だ。「助けに来たわよ」。我を忘れるカナ。拒食することは、カナにとって生きることのすべてなのだ。

しかし、それは刹那の安堵だ。食べない日が続くと、再び『自己批判者』の声が響き渡る。

「少し食べないと」「でも、食べたら、気持ち悪くなるわ」

そして、過食し、嘔吐する。嘔吐すると、少しスッキリする。これで大丈夫。少なくともしばらくは。

こうして、負のサイクルが繰り返される。

■ 気づき

ある日、カナはふと気づいた。

こんなふうにしている限り、どこにも出口はない。

彼女はセラピーを受けることを決意した。

セラピストは言った。「カナ、君の中の『批判者』も『被害者』も、みんな君を守ろうとしているんだよ。厳しくすることで、失敗を防ごうとする。でも、本当に必要なのは、もっと優しい言葉なんじゃないかな?」

カナは最初、その言葉を信じられなかった。でも、少しずつ、食べることに罪悪感を抱かず、自分に優しく話しかける練習を始めた。

「今日はつらかったね。でも、ちゃんとやってるよ。」

そして、拒食するパーツに対してもこう言った。

「ありがとう。守ろうとしてくれて。でも、今は深呼吸をしてみるね。」

何度も何度も失敗しながら、少しずつ、カナの中の声たちは穏やかになっていった。

ありがとう…と何度も繰り返すカナは家族の目には、宙にいる見えない人と会話する変な人のようで、家族は、本当にカナが壊れてしまったのではないかと心配した。

セラピストは言う…

「大丈夫ですよ。みなさんが通る道なんです。」

「それよりも、カナさんの内なる批判者の声は、ご家族の誰の声に似ていると思われますか?」

そう聞かれた家族たちは、互いに顔を見合わせては、首をすくめるのだった…。

「お父さんの声じゃない…?」とおそるおそる母親が水を向けると、父親は、むっとして、「なんだって?子育てはお前に任せたと言ったじゃないか!」と母親を責める。母親は小さくなってしまった…。すると、母親を案じたカナの姉が、仲裁に入り、「パパもママも頑張っていたわよ。カナも私も、幸せだったわ。だから、喧嘩しないでよ…」と涙ぐむ。

その様子を見て、セラピストは、なるほどな…と思わずにはいられなかったのだ。

カナしか、この家族の病理をSOS信号として出す子がいなかったのだ。

しかし、カナはこの内なる家族システムともいえる心の声と早急に解決をつけなくては、もはや体のほうが持つまい…

家族がこの子を精神的に食い殺してしまう前に…なんとか救済しなくては…

どんな手が打てるだろう…とセラピストは考えるのだった。




【AI生成】女性3世代の物語ー自立-自己愛ー自立

 喜んでご提案します。 Kinnyさんが辿ってきた女性三代の歴史を、評価でも告発でもなく、 「命と感情の流れ」 として描く絵本。 それは、 「母を癒さなくていい」こと、 「祖母を理想化しなくていい」こと、 そして**「私の感受性と創造性を、ようやく自由に生きていい」**と...