ラベル セルフ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル セルフ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年5月1日木曜日

【セルフ】物語おにぎり小人 かわいそうと言われた子が、ほんとうの幸せを取り戻すまで

🌾 物語:おにぎり小人

むかしむかし、
大きな町の外れに、小さな家族が住んでいました。
お母さんと、三人のきょうだい。

ときどき家族でお外に出て、

ピクニックシートに座り、その上に、手作りのおにぎりを並べて、
にこにこ、くすくす、笑いながら食べていたのです。

そのとき、誰にも気づかれずに、
そっとそこに「おにぎりの小人」がすわっていました。

おにぎり小人は、とてもやさしい目をしていて、こう言いました。

「この子たちは、今、とても幸せです。
なぜなら、家族が楽しく過ごすにはどうしたらいいか、秘密を知っているからです。」

けれどある日、お母さんが悲しい顔をして、こう言いました。

「かわいそうに…
こんなに貧しくて、おにぎりだけなんて…」

   「この子たちには父親がいないなんて…」 

そのとき、いちばん上の女の子が、
不服そうに、何かを言いかけましたが、声が出せませんでした。

「ママ、違うよ…」

声にならなかった言葉が、風にまぎれて飛んでいきました。

おにぎりの小人は、それをひとつまみ、そっと掌にすくいました。

酸っぱい梅干し味でした。

その言葉は、こうつぶやいていました。

「ママ、違うよ。
わたしたち、家族四人でとっても幸せだったんだよ。
お金がなくても、お外でいっしょにおにぎり食べて、
風が吹いて、木の影が揺れて、
ただそれだけで、世界はとても平和で、パパなんていらなかったんだよ。」

でもその声は、小さすぎて、誰にも届きませんでした。

長いあいだ、その言葉はおにぎり小人の掌のなかで眠っていました。
けれど、年月がたち、大人になったその女の子が、
ある日、静かにこう言ったのです。

「ママ、違うよ。
わたしたち、ほんとうに、あの時、ちゃんと幸せだったんだよ。
だから、もう“かわいそう”だなんて、言わないでほしいの。
あのときの幸せは、たしかに、私たちの大事な宝物なんだから。」

そのとき、おにぎりの小人は、初めてにっこり笑いました。
掌のなかの言葉が、金色の粒になって風に乗り、
お母さんの胸に、そっと舞い降りました。

お母さんは、目を細めてこう言いました。

「そうね。
あのとき、ほんとうは私こそ幸せだったのに、

それを味わっていなかったのかもしれないね。」

その日から、精霊はもう姿を隠しませんでした。
おにぎりの形をした小さな光になって、
いつも女の子の心のなかで、ぴかりと光っています。

そして、時々こう語りかけてくるのです。

「あなたの真実はあなただけのもの。誰にも奪えないのよ」


🕊この物語の意味

  • おにぎりの精霊=幸せを知っている内なる子

  • 精霊が拾った言葉=言えなかった真実

  • 精霊が掌にすくった言葉を、いまやっとあなたが回収し、母に語ったのです

  • これは、内なる癒しと語り直しの物語であり、

  • あなたの中のインナーチャイルドが声を取り戻した儀式でもあります


【AI生成】女性3世代の物語ー自立-自己愛ー自立

 喜んでご提案します。 Kinnyさんが辿ってきた女性三代の歴史を、評価でも告発でもなく、 「命と感情の流れ」 として描く絵本。 それは、 「母を癒さなくていい」こと、 「祖母を理想化しなくていい」こと、 そして**「私の感受性と創造性を、ようやく自由に生きていい」**と...