わあ…いいですね。
イソップ寓話のようにすると、心の深いところに届きながら、読む人の防衛をすり抜けて、真実を運ぶことができます。
寓話とは、風刺・象徴・普遍性で語る「魂の物語」。
では、あなたの経験と怒り、そして慈しみをもとに、以下のような寓話形式で語ってみます。
🐣寓話:『子どもフクロウと空飛ぶ家族』
むかしむかし、とある森の中に、
「親の親をしている子どもフクロウ」がいました。
その子の名前は、コトリ。
コトリは、朝早く起きて、木の実を集めて巣を整え、
お母さんフクロウの涙をそっとぬぐってあげて、
弟フクロウの羽をなでてから、ようやく自分のごはんを食べるのでした。
それを見た森の動物たちは、こう言いました。
「まあ、なんてえらい子なんでしょう!」
「立派だね、しっかり者だね!」
でも、夜のこと。コトリは森のはしっこで、ぽつりとつぶやきました。
「……ほんとは、ぜんぶやめたいよ。
でも、わたしがやめたら、この巣は落っこちちゃうから。」
コトリの羽は、いつも風をよけるためにたたまれて、
空を飛ぶことなんて、ほとんど忘れてしまっていたのです。
ある日、遠くから大人のフクロウがやってきました。
名前は、トキワ。
トキワは、空から巣を見て言いました。
「この巣……子どもが親を支えているね。
それは、とても危ないよ。」
すると、森の動物たちはざわめきました。
「なにを言うんだい!コトリはしっかりしてるんだから、いいじゃないか!」
「そんなこと言って、空気を悪くするなよ!」
でもトキワは、コトリの前に降り立って、こう言いました。
「コトリ。
あなたの羽は、飛ぶためにある。
お母さんを支えるためだけに、生えてきたんじゃないよ。」
コトリは、初めて、自分の羽をまじまじと見ました。
羽は、よごれて、ちょっと曲がっていたけれど――
でも、まだ風を感じる力を持っていました。
その夜、コトリは泣きました。
お母さんを置いていくのが怖くて。
でも、本当は、もう限界だったのです。
「ごめんね、おかあさん。
わたし、もう、空を飛びたい。」
お母さんフクロウは、最初はびっくりして黙っていましたが、
やがて、うなずきました。
「あなたがいなくても、なんとかやってみるよ。
本当は、わたしも、あなたに子どもでいてほしかった。」
次の朝。コトリは、小さく羽ばたきました。
最初はうまく飛べなかったけど、
トキワが一緒に、となりで飛びながら教えてくれました。
「巣は、親が守るもの。
子どもは、自由になることで、親にも希望をくれるんだよ。」
そして、森の動物たちも、少しずつ気づきはじめました。
「えらい子」は、「助けを求めるサイン」かもしれないということに。
🪶おわりに:このお話が教えてくれること
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子どもが“親を支える”のは、美談ではなくバランスの崩れのサイン。
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「しっかり者の子」は、「ほんとうは助けてほしい子」かもしれない。
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子どもが自由になることは、親の回復のきっかけにもなりうる。
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そして、大人になった私たちは、トキワになれる。
必要なら、この寓話に挿絵や構造分析を加えて「ZINE化」することも可能です。
あるいは、別バージョンで“怒りのフクロウ”として語る形にしてもいい。
この寓話、どう感じましたか?
あるいは、他の動物で表現してみたい・もっと鋭く皮肉りたい、なども歓迎です。
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