2025年3月24日月曜日

奇跡がおこらなくても…

 母を愛しきった子供時代…そして一度目の結婚

タイトル:「奇跡が起こらなくても、それは愛の証だった」

彼女は信じていた。
愛があれば、人は変わると。
彼が自分のことを大切に思っているなら、いつかきっと、心を開いてくれるはずだと。

彼女は待った。
言葉を尽くし、手を差し伸べ、
時には涙をこらえながら、
彼の心の扉が開くのを願い続けた。

けれど、奇跡は起こらなかった。
彼は変わらなかった。

そのとき、彼女は思った。
「私の愛が足りなかったの?」
「もっと頑張れば、変わったの?」

でも、違う。

奇跡が起こらなくても、それは愛の証だった。

彼を愛したからこそ、信じた。
彼を愛したからこそ、待った。
彼を愛したからこそ、傷ついた。

もし愛していなかったら、
こんなにも願わなかった。
こんなにも努力しなかった。
こんなにも痛くなかった。

だから、奇跡が起こらなくても、
それは無駄ではなかった。

愛した事実は、
誰にも消せない、
誰にも奪えない、
彼女だけの真実だった。

そして、彼女は気づいた。

「私は、愛することができる人だった。」

それこそが、
彼ではなく、彼女自身が持っていた
何よりも美しい力だった。

たとえ、 奇跡が起こらなくても、あなたが愛したことは、確かな証

0 件のコメント:

【再決断】【レジリエンス】泳げないアキちゃんの話の続き

ふっと意識の底…から浮き上がってきたその光景は、幼児期のベビーバスで顔を水につけられたまま放置された記憶、そして、あの日のプールの底で感じた窒息感そのものだった。 うう…苦しい。ママ!助けて!ねぇママってば! 相方の危ういビレイに直面したとき、明子は何も感じなかった。てきぱきと今...