(表紙絵 4人家族の様子。父・母・兄・弟)
P1: アンディには弟がいる。(1P1文)
マシューだ。マシューは、まだハイハイしている。
マシューは、いつもアンディの後ろをついてくる。
(小さい男の子の後ろをハイハイしている赤ちゃんの男の子の絵。お兄ちゃんはめんどくさそうにしている。二人は、顔かたちも似ている)
「もう、めんどくさいなぁ…」
ママは、アンディにマシューと遊んでやりなさいとは言わない。けど、勝手にマシューが付いてきちゃうんだよ。
「もう、しょうがないなぁ…」
アンディが何か食べていると、マシューは同じものを欲しがる。まだ、赤ちゃんだから食べちゃいけないんだよ、って言っても。
(おいしそうなサンドイッチを食べているアンディをマシューが見ている図)
ある日、公園に行った。
マシューも、一緒だったんだけど…マシューはダンゴムシを食べちゃった!
そしたら、ママが大慌て!「ペッ!と吐き出しなさい!!」
アンディ:「あーあ」(僕が見ていてやらないと…。マシューはまだ赤ちゃんなんだ…。)
僕の服を着ちゃうし。(赤ん坊が大きな服を着ている絵)
僕の食べているものを欲しそうに見ているし。(赤ん坊がサンドイッチを欲しそうにしている絵)
マシューは、何でも僕の真似をしたいんだ。(1ページ1文)
でも、たまに、僕が絶対しないことをマシューはする。(1ページ1文)
(ロッキングチェアに登りつつある、赤ちゃんの絵)
(ごろんとロッキングチェアが倒れて、赤ちゃん大泣きの絵)
(救急車の後ろ姿の絵)
(包帯でぐるぐる巻きの赤ちゃんの絵。顔はにこにこ笑っている)
アンディは幼稚園に通うようになった。(出かける兄の図。玄関。弟は家で待っている)
幼稚園には、マシューはこれない。その代わり大勢のお友達がいる。かけっこでも、かくれんぼでも遊び放題だ。
(自分がほかの子供を追いかける側のアンディの幼稚園の図)
アンディは幼稚園では一番ではない。よーいどんでも頑張らないといけないし、ご飯をたべるのも大急ぎ。
(子供の輪に入れずにいるアンディの様子)
幼稚園の先生:「アンディ、パパが今から来るの。これから、すぐおうちに帰りなさい」
父親:「アンディ、今日は早引きだよ」
おうちについたら、ママが泣いていた。 (泣き晴らした様子で)「アンディ!」
アンディには、なんでママが泣いているのか、分からない。
どうしたのかな?
(弟マシューの小さい亡骸に白い布がかけられている図 背景色:黒)
父親:「マシューは天国に行ったんだよ」
アンディ:「天国?」
(言葉をそのまま受け取って、天国のことを考えているらしい子供の男の子の絵。犬と)
(前出のアンディとマシューの絵 マシューだけが欠けている)
(前出のサンドイッチの図。その2)
(3人家族になった後ろ姿。)
※ 同じシーンにマシューが欠けていることで、読者に死の意味を伝える。